ソテツの育て方のコツ

【ソテツの特徴】

沖縄や南西諸島に自生する常緑低木

雌雄異株で成長は、極めて遅い

幹は円柱状で、太く葉の落ちたあとが、鱗状に覆う。高さは、1~4mで茎頂から葉を四方に広げる。葉は長さ2mになる羽状複葉で、小葉の縁は、裏側へ巻く

【雌雄異株】

夏、茎頂に1個ずつ花をつける。雄花は長さ60㎝ほどの松かさ形。雌花は直径40㎝ほどでキャベツのような形。種子は扁平な卵形で赤熟する。

株の成長具合で、10年に1度ぐらいに、

11月~2月にかけてメス木が沢山の赤い実を付けます。

 

名称 ソテツ《蘇鉄》ソテツ科ソテツ属
寒さ・暑さへの強さ 耐寒性:やや弱い  耐暑性:やや強い
乾燥に対する強さ 乾燥:とてもつよい
病害虫の発生 4月~10月カイガラムシ、 クロマダラソテツシジミ 
その他の注意点 日当たりを好みます

【学名】 Cycas revoluta Thunb.

【属名】ソテツのギリシア名 Cykaslに由来

【和名由来】樹勢が弱った時、鉄くずなど与えると、蘇ると言われる事から、蘇鉄となる

【ソテツの仲間】

ソテツ科の仲間は、世界の亜熱帯を中心に112種程あります。

【ソテツ属】

ソテツ属は、幹が太く立ち上がり、一般に単幹ですが、枝分かれすることもあります。          

幹の先端に光沢のある、濃緑色の葉をつけます。

葉に黄色の斑の入るフイリソテツ、ナンヨウソテツが、あります。

【ザミア属】

プミラ(フロリダソテツ)は、茎はほとんど地中生で、やや塊茎状となります。

葉は、美しい灰緑色です。

【エンケファルトス属】

トゲオニソテツ、レーマニーは、熱帯アフリカと南アフリカに、自生しています。

【ディオーン属】

エドゥレは、メキシコ原産で幹が2mの高さになるものもあります。

一般に見られるのは、50cm前後の株です。

葉は、光沢のある淡緑色です。

【設置する環境】

できるだけ光線のあたる場所に置きます。

暖かい地域であれば、庭植え、鉢植えどちらでも楽しめます。

ソテツは丈夫で手間が、掛からないので初心者にお勧めです

 

【室内鉢植えの場合】

1 苗よりも一回り大きい鉢を準備する。

2 鉢底石をいれて、土を鉢の3割程入る。

3 苗を置き土で回りを埋めて苗を固る。

4 風通しの良い窓辺に置く

 

【地植えの場合】

1 苗の2倍ぐらいの穴を掘る

2 植え付けが地面よりも20cm~60cm高くなるように、高さを調整する。

3 苗に土をかぶせ、土を割り箸等で突きながら隙間をなくす。

4 最後にしっかり水を与える。

 

【水やり】

【室内鉢植えの場合】

年間通して、鉢土が乾いたら与えます。

排水の良い土を好み、水を与えすぎると腐ってしまいます。

特に冬は、休眠期で吸収力が、弱いので土が乾燥してから2~3日ほど時間をおいてから

水やりして下さい。

 

【地植えの場合】

地植えは、植え付け後に1回たっぷり与えれば、後は必要ありません。

水不足は、水を与えればすぐ元気になりますが、水の与えすぎは

なかなか回復できないので、注意して下さい。

 

【施肥】

ソテツは、痩せた土地でも育つので、あまり肥料は必要ありません。

植え付け時に4~5月に1回、緩効性肥料または固形の油粕を少し与えます。

 

【ソテツの栽培で注意する病虫害】

【カイガラムシの被害】

ソテツの葉が、黒くすすけてきたらカイガラムシの被害です。

葉についている、カイガラムシは、歯ブラシでこすり落としたり、ホースで強い水流で飛ばして

殺カイガラムシ剤(スミチオン、カルホスなど)を散布する

風通しの良い場所を選び、新たな発生を防ぐ事が大切です。

 

【根腐れの対処方法】

葉の伸びが悪く、黄色い葉になるなら株元は腐っています。

株を掘り上げて腐っている部分を、良く切れる刃物で切り落とします。

切り口を日陰で2~3日乾かして十分乾燥させてから、大きめな鉢で仕立て直します。

地植えの場合は、水位が高かったり排水の悪い場所は避けるようにします。

どうしても、このような場所しかない場合は、盛り土して植えつけます。

 

【冬越しの方法】

【鉢植え】

ソテツの耐寒温度は、約5℃です。

鉢植えは、室内に移動して管理して下さい

 

【地植え】

冬越しの為に、下葉を1/3切除いて、幹にコモ、わらなどを巻くと安心です。

氷点下を下回る地域や、霜が当たりやすい場所では、地植えでの冬越しは難しいでしょう。

【ふやし方】

ソテツは、あまり枝分かれはしませんが、時々幹から不定芽という芽を出します。

子株が出たように、見えます。この不定芽が、こぶし大になった頃に幹から切り離して

鉢植えとして、育てる事ができます。

 春~秋に種を取って、まいてふやす事もできます。発芽まで3ヵ月ほどかかります。

 

【利用】

観賞用として、植えられるほか葉は盛花にも用いられます。種子や幹には、デンプンが含まれる為、昔は食用として利用されましたが、現在は、有毒成分サイカシンが含まれることが明らかになってからは、食用とされることはありません。

【歴史・文化】

南国情緒の漂うソテツですが、日本固有の植物。1500年頃には琉球から伝えられたと考えられます。当時はソテツに漂う異国情緒が、好まれ各地で植えられました。織田信長も安土城に植えたと言われています。

【風水】

ソテツは、風水では、2通りの意味を持っています。1つ目は、株元に鉄を入れると元気になると言われるため「金食い虫」 2つ目は、お金があるから鉄が手に入って育てられる様になるという「お金持ち」の象徴として存在するとも、言われてます。

【天然記念物】

各地の老ソテツの中には、天然記念物に指定されているものもあります。有名なのは、静岡県清水市竜華寺のソテツで、高さ4mにも達します。また、宮崎県都井岬、鹿児島県のソテツ自生地は、天然記念物に指定されています。