季節に関わらず安定した景色を楽しむなら!庭の創造に常緑樹が与える効果&オススメの常緑樹

常緑樹の魅力といえば、尽きることのない葉でしょう。秋が過ぎて冬が来ると、落葉樹は物寂しい姿を私たちに見せますが、季節に影響されない常緑樹は生い茂る葉っぱを絶えず有しています。 そんな安定した常緑樹ですが、家庭の庭にあると、夏は灼熱の日差しを遮断し、冬は冷気を防いでくれる優れものです。

 それでは、常緑樹とはどのようなものか、どのような種類があるのか、庭におすすめの種類はどれか、という順番で見ていきましょう。

葉っぱの尽きない常緑樹

絶えず膨大な葉っぱをつけている印象の常緑樹。しかし、注意すべきは全く落葉が発生しないということではありません。落葉樹が春から夏に緑を生い茂らせ、秋から冬にかけて失うのに対して、常緑樹は数年をかけて落葉します。ただし、その間に新芽が出たり新たな葉が成長するので、落葉樹のように枯れ木になるということはありません。

葉っぱの形で分かれる種類

 一口に常緑樹といっても、葉っぱの形に着目して、さらに2種類へと分けることが可能です。基本的には、針のように細長い葉をつけるのが針葉樹、ラグビーボールのように横長の楕円形をした葉をつけるのが広葉樹、と区分されます。

 日本の人工林(育成林)において、9割を越えるものが針葉樹となっています。針葉樹の特徴としては寒さに強いことが挙げられ、代表的なものとしては、マツやスギがあります。

 庭づくりに適しているのは広葉樹となります。葉は横長の楕円形で針葉樹よりも大きく、花や実をつけるなどの様々な特徴を持った広葉樹があるので、庭づくりにバリエーションを与えてくれます。

庭にピッタリな8種類の常緑樹

 気温調整、家から見る景観の良さ、外から見られた時に遮る役割など、色々な仕事をこなす必要がある庭木。ここからは、庭に植える際には重要になってくる、樹木の高さにも着目していきます。約4メートル未満の樹木を低木、およそ5.5メートル以上の樹木を高木、として一般的に区分されています。それでは、庭にオススメの常緑樹について見ていきましょう。

 

常緑広葉樹(低木)のオススメ4選

1.梔子(クチナシ)

 原産地は東アジアであり、日本では四国や九州地方で見ることができます。夏になると、白い花を咲かせて良い香りを放つことが特徴です。
 常緑広葉樹の低木である沈丁花(ジンチョウゲ)、常緑広葉樹の高木である金木犀(キンモクセイ)とともに、三大香木とされています。沈丁花はピンクの花を春に、金木犀はオレンジの花を秋に咲かせます。
 梔子を育てる時の注意点としては、寒さと乾燥に弱いことが挙げられます。最低気温の低い地域では、庭で育てるのは難しいかもしれません。また、夏場には水分不足に気をつけて育てていく必要があります。

2.セイヨウイワナンテン(アメリカイワナンテン)

 原産地は北アメリカであり、春ごろになると、枝がしだれて白い花を咲かせます。常緑広葉樹の低木であるナンテンと似て、幹の先に集中して葉をつけ、岩場に生えていることから、この名前が付けられました。
 比較的育てやすい樹木であり、通気性がよく、日光を浴びやすい所に植えれば、グングンと生育します。また、寒さにも強いので、寒冷地でも庭で育てることが可能です。成長しても最大で1.5メートル程度であるので、グランドカバー(造園において、地表を覆うために植栽する植物、ウィキペディアより引用)として育てる人も、近頃は増えてきています。

 

3.フッキソウ

 原産地は日本や中国で、3月~5月ごろに白い花を咲かせます。樹木というよりも草花として扱われる方が多いかもしれません。厚みのある葉を生やし、20センチ程度まで生育します。

 日陰を好み、乾燥に強いという特徴を持ちます。数年に1回程度の剪定はした方がいいですが、それほど手間もかからず容易に育てることができます。また、小さいのでグランドカバーにも適しています。

4.サルココッカ

 原産地は中国や東南アジアで、4月ごろに白くて小さい花を咲かせます。最大60センチ程度まで生長します。

 日陰でも問題なく、大気汚染や病原虫の影響も受けにくいので、とても育てやすい樹木ですが、生育スピードの遅さが難点になるかもしれません。フッキソウと同じく、グランドカバーに適しています。

 

常緑広葉樹(高木)のオススメ4選

 

1.シマトネリコ

 東アジア、東南アジア原産で、日本では沖縄県のみに自生しています。67月ごろに小さな白い花を咲かせます。しかし、雌雄異株であるため、雌株しか花を咲かせることができません。グングンと生長していき、最終的には10メートルを越えます。

 日光を強く浴びると葉が痛むおそれがあるので、半日陰が最適な場所となります。また、生長スピードが早い樹木であるので、年に3回ほど剪定をしてあげると、きれいな形を維持することができます。

2.姫譲り葉(ヒメユズリハ)

 原産地は中国と日本です。56月ごろに黄緑色をした花を咲かせます。同科同属のユズリハよりも葉が小さいことから、この名前となりました。最終的には10メートル以上の高さまで生長します。

 育て方としては、吸湿性に富んだ粘土質の土を使うのがいいです。また、日陰で育てた場合と比較して、日向で育てた方が力強い枝が生えてきます。

3.オリーブ

 原産地は古代ギリシアで、現在の日本では香川県で育てられています。56月ごろには白い花を咲かせます。成長すると10メートルを越えますが、ハート型の葉をつけることがあり、よいギャップを感じます。洋風の庭をつくりたい人にオススメの樹木となります。

 育て方のポイントは、湿度の高い場所が苦手なので、通気性の良いところに配置することです。

4.月桂樹(ローリエ)

 原産地は地中海沿岸で、成長すると10メートルを越える高さになります。45月ごろに黄色の花を咲かせます。しかし、雌雄異株であり雌株も少ないので、自宅の庭で咲かせるのは難しいかもしれません。

 育て方のポイントは、水はけの良い日なたに植えることです。そうすればグングン育ちますが、枝に関しては育ちすぎるため、年に2回程度は剪定をすることで、樹木のきれいに整えておく方がいいでしょう。

まとめ

 様々な常緑広葉樹について見てきましたが、木の高さ、花を咲かす時期、日なた・日陰のどちらが適しているのか、乾燥に強いか、などがポイントになるのではないでしょうか。

配置や組み合わせを考えながら、庭づくりを楽しんでくださいね。