艶のある美しい葉が放射状に広がるアスプレニウム。そんなアスプレニウムの性質を理解して、上手に扱えるコツをご紹介します。
育て方で悩んだときは観葉植物レンタルの『ThePrimeGarden』までお問合せください。
学名・分類 | Asplenium
チャセンシダ科アスプレニウム属 主な流通種は、ニドゥス・プリカーツムアカキ、アビス、エメラルド・ウェーブ等 |
寒さ・暑さへの強さ | 寒さには比較的強く、暑さにも強い |
乾燥に対する強さ | 弱い |
病害虫の発生 | ナメクジ、カイガラムシ |
その他の注意点 | 高湿度を保つ |
目次
アスプレニウムを育てるのに良い環境
世界の熱帯・寒帯に広く分布しており、ジャングルの大木に着生して育っています。空中湿度が高いと良く育ち、直射日光の当たらない弱い光線を好みます。暖地であれば、屋外や地植えでの管理も可能です。
アスプレニウムを室内で育てる場合
風通しが良く、直射日光の当たらない明るい場所が最適です。日光が十分に入らないような北側のお部屋でも、窓からの弱い光が入れば問題ありません。冷暖房の風が直接当たるような場所は避けてください。
アスプレニウムを屋外で育てる場合
気温5度までの環境で、風通しが良く、直射日光の当たらない明るい場所が最適です。暖地では地植えでも育てられますが、霜や雪にあたる場合はシート等で囲って対策します。万が一、霜や雪に当たった場合は、地上部の傷んだ葉等を取り除き、腐葉土でマルチングして春の芽吹きまで様子を見ましょう。
アスプレニウムを設置するときの注意
植物は急な環境変化に弱いため、設置場所を移動させる時はすぐに移動させず、環境の明るさに慣らすよう徐々に移動させます。購入後1ヶ月間は、購入店からの設置環境の変化で葉が黄色くなることとがあります。これは一時的なストレス反応ですので、変色した葉を取り除いて様子を見ます。
アスプレニウムの水のやり方
湿潤な環境を好みますので、土の中の状態をこまめに確認しながら水やりを行います。空気の乾燥に敏感なため、霧吹きでこまめに葉を湿らすことも大切なポイントです。気温15度を下回る頃から、生育が緩慢になりますので、水やりの回数も徐々に減らします。
室内での土の確認と水やりの目安
土の中に指先を入れてみて、指を抜いたときに土がさほどに付かなければ、水のやり時です。
- 春と秋:1週間に1回
- 夏:2〜3日に1回
- 冬:1〜2ヶ月に1回
屋外での水やりの目安
自然の雨に任せて育ちます。ただし軒下管理の場合は、土の乾きを確認しながら水やりを行います。夏場の暑い時期は、鉢植えでも地植えでも土の乾きが早いため、こまめに土の中を確認してから水やりを行います。気温が下がり始める秋頃から冬の間は、水やりを控えめにします。
水やりの加減
鉢底から水が染み出るまでたっぷりとやります。鉢の中をずっと湿った状態にしていると、根腐れを起こします。次回の水やりは、土の中が湿っている状態からほぼ乾いた頃がタイミングです。
鉢植えの場合は、鉢皿に水が溜まらないように注意し、しっかりと水切りを行います。冬の室内管理の場合は、気温の高い時間帯に水やりを行います。
アスプレニウムの葉水
乾燥させないよう、こまめに葉を霧吹きで湿らせます。屋外管理の場合は、外気にある程度湿度があるため神経質になる必要はありませんが、冷暖房で乾燥しやすい室内管理の場合は加湿器を使用するのが効果的です。
アスプレニウムのお手入れ
稀に水分が行き渡らず、葉先が枯れることがあります。そのような場合には、変色した葉の一部分もしくは葉の根元から切り取ります。
アスプレニウムの肥料と病害虫の予防法
生育期の5月から10月の間は、1〜2ヶ月に1回を目安に土の上に液体肥料を与えます。秋から冬にかけての気温が下がり始める頃から、肥料は断ちます。
ナメクジは、こまめに葉の間や裏、鉢底や裏にいないか確認し、ナメクジ専用の薬剤で対処します。カイガラムシは、水やりをする際にダイアジノン粒剤を土に散布しておくと予防できます。
半日陰で湿度の高い環境が大好きな植物ですので、水や湿度の管理をしっかりと行い、ナメクジが発生しないよう注視しておくことがポイントになります。