ボリュームの良い葉付きが特徴のシッサスは、ハンギングプランツとして人気です。シッサスの好む環境を理解して、上手な育て方のコツをご紹介します。
育て方で悩んだときは観葉植物レンタルの『ThePrimeGarden』までお問合せください。
学名・分類 | Cissus
ブドウ科セイシカズラ(シッサス)属 主な流通種は、アンタルクティカ(カンガルーアイビー)、ロンビフォリア(グレープアイビー) |
寒さ・暑さへの強さ | 寒さに弱く、暑さに強い |
乾燥に対する強さ | 普通 |
病害虫の発生 | ハダニ、カイガラムシ、ハマキムシ |
その他の注意点 | 光量・水を与えすぎない
冬場の寒さ対策をしっかりと行う |
目次
シッサスを育てるのに良い環境
オーストラリアや熱帯アメリカを原産として、耐陰性はありますが日当たりの良い場所を好みます。ただしシッサス・ディスコロルに関しましては、直射日光を嫌い、寒さを苦手としますので注意してください。生育適温は、20〜25度です。
室内でシッサスを育てる場合
風通しが良く、日当たりの良い場所が最適です。夏場の日差しが強い場合は、レースカーテン越しの窓辺が適します。冷暖房の風が直接当たるような場所は避けてください。
屋外でシッサスを育てる場合
風通しが良く、日当たりの良い場所が最適です。暖地では、鉢植えでも地植えでも育てられますが、霜や雪にあたる場合は軒下に移動させるか、シート等で囲いをして腐葉土でマルチングします。
シッサスを設置するときの注意
植物は急な環境変化に弱いため、設置場所を移動させる時はすぐに移動させず、環境の明るさに慣らすよう徐々に移動させます。購入後1ヶ月間は、購入店からの設置環境の変化で葉が黄色くなることとがあります。これは一時的なストレス反応ですので、変色した葉を取り除いて様子を見ます。
シッサスの水のやり方
設置する環境や季節によって土の乾きが早かったり遅かったりするので、加湿に気をつけながら、土の中の状態を必ず確認しながら水やりを行います。冬場は生育が緩慢になりますので、乾かし気味を心がけます。
水やりは土の中を確認
土の中に指先を入れてみて抜いたときに、土が指に付かなければ、水のやり時です。指に土が付いてくるようであれば、湿っているサインのため、土が乾ききるのを待ちます。
室内でのシッサスの水やりの目安
- 春と秋:1週間に1回
- 夏:毎日、夜間の涼しい時間帯
- 冬:1〜2ヶ月に1回、気温の高い時間帯
屋外でのシッサスの水やり
自然の雨に任せて育ちます。ただし軒下の場合は、土の乾きを確認しながら水やりを行います。夏場の暑い時期は、鉢植えでも地植えでも土の乾きが早いため、水不足にならないようこまめにやります。気温10度を下回る頃からは、水やりを控えめにします。
シッサスの水やり加減
鉢底から水が染み出るまでたっぷりとやります。
鉢の中をずっと湿った状態にしていると、根腐れを起こします。次回の水やりのタイミングは、土の中が湿っている状態からほぼ乾きってからにします。鉢皿に溜まった水は必ず捨て、しっかりと水切りを行います。
シッサスの葉水
空気が乾燥している時は、霧吹きで葉を湿らせます。
シッサスの肥料と病害虫の予防法
生育期の5月から10月の間は、2ヶ月に1回を目安に土の上に固形肥料を置きます。気温10度を下回る頃から、肥料は断ちます。
ハダニは、葉の表面の埃をこまめに取り除き、葉水で予防します。水やりをする際、カイガラムシ予防としてダイアジノン粒剤を、ハマキムシ予防としてオルトラン粒剤を土に散布しておくと予防できます。また、冬場に巻かれた葉を摘み取っておくと、ハマキムシ発生の予防になります。
シッサスは、日光も水も好きな植物です。しかし、どちらも与えすぎないよう、栽培環境の気温を測りながら管理することが重要なポイントになります。